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DESIGN
KABUTO
3Dプリンターで利用できる材料の主流は「ABS樹脂」と「PLA樹脂」です。非常に軽量で複雑な形も作成可能ではありますが、一方でゴムやウレタンのようなソフトなフィット感を出すことは難しいです。また海外で既に製作されているシールドは日本人の骨格にはサイズが合わないため、長時間の装着となると肉体的、精神的にも負荷が生じます。そこで何度も何度も試行錯誤を繰り返し、日本人の骨格にもフィットするようにデザインをしたのがこの「KABUTO」です。

CONCEPT
フレームをデザインするうえで、最も重要視したいのは、実用性である。そこで問題となるのは日本人の骨格にフィットするフレームを試作するということです。初めはフレーム部分を1層で製作していましたが、1層ではどうしてもシールド部分のフィルムやシートを曲げながら取付ける際に反発力が生じてテンションがかかり、その結果人体への負荷が生じてしまいます。そこでフレームを皮膚と接する箇所とフィルムを取付ける箇所とに分けて2重のフレームにデザインをし直しました。シールドと接する箇所のフレームは内側のフレームより大きく緩やかな弧を描くことで、シールドを装着した際の反発を解消し、伸縮可能なフィット感を実現しました。さらに内側の皮膚と接する箇所にはゴムやスポンジをとりつけることができるので、長時間の装着によるストレスの解消にもなります。この内側と外側の2枚のフレームの曲線が「カブトガニ」ににていることから、このシールドを「KABUTO」と名付けました。そしてこの緩くしなやかな生命を感じることのできる曲線が多くの命を救うことを私たちは願っています。
DESIGNGALLERY
360KABUTO
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